陸のものとも・水のものとも
内藤友博・内藤早良 二人展
2017年11月20日(月)-11月25日(土)
休みなし
時間:11:30-19:30( 最終日16:00まで)
レセプション:11月23日(金)17:00-
内藤友博氏、内藤早良氏は共に金属彫刻家として作品を発表しています。
友博氏は、近年建築用の型鋼材に魅了され、蜘蛛をモチーフにした立体を造形しています。氏は型鋼材の洗練された形状や断面に着目し、余分な箇所を削除しながら変形させる方法で、生命を維持する必然的な形である動物の骨格を表現しています。熱間圧延加工された金属の素地と研磨した光沢面の対比による構造体は鮮明でシンプルな形状として組み立てられ、見る側に一層のリアル感を与えます。
骨格を表現する友博氏に対し、早良氏は血液や筋肉など生物組織の動きに注目しています。あえて無機質な丸棒を使うことで、有機的な生物の動きを思考し表現しています。未知でありまた神秘ともいえる生物のダイナミックな動きを表現することは、同時にいかにして素材である金属の特徴を活かすかであると早良氏は語ります。
内藤友博氏、内藤早良氏は日本の金属彫刻の第一人者ともいえる彫刻家 原武典を師事することから今回の展覧会が行われる運びとなりました。世代をこえた二人展で原武典氏が後世にのこしたかったもの、それを確認することも今展のたのしみのひとつではないでしょうか。
金属彫刻家の父と娘との作品展に出会えた幸運に感謝しております。
お互いに懸命に努力して仕上げた作品の数々を皆様が楽しみながら見て戴く事を勝手ながらお願い致します。
父は 芸大彫刻科卒業後 芸大彫刻科大学院を修了
娘は 女子美術大学立体アート学科を卒業後 芸大彫刻科大学院を
修了しました。
原は 非常勤講師として三十年程芸大彫刻科に在籍しました。
原 武典
皆様のお越しをこころよりおまちしております。
内藤 友博 Naito Tomohiro 略歴
1984 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
1986 同大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
現在 女子美術大学芸術学部美術学科立体アート専攻講師
東京都立職業能力開発センター講師
御茶の水美術学院講師
行動美術協会会員
日本美術家連盟会員
主な個展
1987 ギャラリーなびす 以降数回
1993 ときわ画廊
1994 CTIウィンドウギャラリー 他
主なグループ展
1986 行動美術展 以降毎年出品
2001 七曜7人展 以降毎年出品 他
主なコレクション
長野市佐久市モニュメント4基設置
二松学舎大学附属高等学校
相模原市橋本モニュメント
内藤 早良 Naito Sora 略歴
主な展覧会
2015 女子美術大学芸術学部美術学科立体アート専攻 卒業
2017 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了
現在 同大学研究生
2013 行動展出品入選
2015 行動美術第70回記念展新人賞受賞・会友推挙(国立新美術館)
2015 『STEELERS』東京藝術大学美術学部彫刻科金属研究室企画展
(天王洲セントラルタワー1Fアートホール)
2016 行動美術新人選抜展(東京都美術館)
2016 アートポイントセレクション展(GALLERY ART POINT)
2016 県北芸術祭(茨城県 大子町 旧初原小学校校舎)
2017 行動美術展 会友賞受賞(国立新美術館)他
コレクション
2016 チャームケアコーポレーション アートギャラリーホーム(聖蹟桜ヶ丘ホーム)
2015 取手ストリートアートステージ(取手駅)