松田 文平展
-折 角-
2018年7月16日から7月28日
11時30分〜19時30分(最終日16時)
レセプション 7月18日 17時
日曜休み
松田文平氏は、彫刻を媒体として、過去や未来から切り離された、今一点の意識を制作しています。それは“もの”でありながら“もの”に見えない、いわゆる存在しながらも見えない意識であると松田氏は語ります。
今展の「折角」とは、「わざわざ苦労してなにかを行う」「努力して動作をする様子」など様々な意味がありますが、松田氏にとっては、その中の一つ「最後の全力を傾けて事をする様」を意味しています。
過去や未来にとらわれることない現在という一点に意識を集中させ、そこに身を置くことが制作過程において大変重要であると考える松田氏。作品の極薄の部分は、物質が空間に帰してしまう寸前の最後の記憶なのかもしれないとも語ります。コンセプトにしがみついてしまう危険性を意識しつつも、線を蟻のように伝い這うことで無意識の階段を降り、やがて動的な妄想から瞑想へ変化している“集中した状態”であることが松田氏にとっての「折角」であり、彫刻を媒体として、その見えない意識を表現しています。今展覧会では弊画廊の空間を考えて制作された大作2点を展示します。みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
いりや画廊学芸員 園浦眞佐子
松田文平
1985 武蔵野美術大学実技専修科油絵専修卒業
1989 ドイツ ミュンヘン国立芸術大学卒業 マイスターシューレ授与
グループ展
2017 石彫の現況 現代彫刻美術館
2013 秋山礼巳追悼展 ギャラリーZERO
2012 現代造形のゆくえ 樂翠亭美術館 富山
呼応する空間 gallery KINGYO
卓上の彫刻展 gallery K
2010 KINGYOのきんぎょ展 gallery KINGYO 東京2008
2003 ザ・オブジェ2003 富山
1999 石 土 彩展 富山
1998 神通峡美術展 富山
1995 北日本選抜展 富山
1991 91富山の美術 (富山県立近代美術館)
1990 アートNOW90 富山、
空間造形富山大賞受賞 富山
金沢彫刻展 石川
1989 ドキュメント展 東京、福岡
黒部市宮野運動公園 富山
アートとテクノロジー
1988 アカデミークンストフェスティバル ドイツ
ノエブルグ市庁舎 ドイツ
ニュールンベルグ クンストハーレ ドイツ
シンポジウム
2010 インド国際石彫シンポジウム インド・グワリオール
1998 アーティストキャンプ イン カサマ 茨城 (’97,’96,’95,’94)
1991 グルジア国際石彫シンポジウム グルジア
1989 インド・ジャパン彫刻キャンプ インド・グジャラート
1988 クラスタル国際石彫シンポジウム オーストリア (’86)
1987 黒島国際石彫シンポジューム
コンクール
2018 鹿島彫刻コンクール銀賞
2012 鹿島彫刻コンクール金賞
1990 空間造形富山大賞受賞
継続
雨引の里と彫刻 2015、2013、2011、2008、2006、2003、2001、1999、1997、
茨城大学武術科教員展 2017,2016,2015、2014、2013
イタリア トスカーナ洲にて巡礼の道への彫刻制作。2018年功績を認められローマ法王に謁見