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この度、いりや画廊では、ファイバー・テキスタイル作家による「Reconsider IV」を開催いたします。ファイバー・テキスタイル分野で、長きに渡り、そして現在も精力的に発表を続けている5人。20〜30代に若い作家として知り合い、たびたび共に展覧会に出展してきました。今回は、2016年に行われたグループ展に引き続き、ひとりひとりの制作活動や仕事を振り返り、各自が進む方向を見出そうという想いでの「Reconsider (再考)」をテーマとした発表となります。
 7年前の「Reconsider〜ファイバーの世界で」では、その会期中に東日本大震災に遭遇し、不安な状況下で展覧会を終えました。あの日から、それぞれに何を考え、どのように制作してきたのか。期せずして同じ会期にあたる「Reconsider IV」では、この7年間を再び見つめ直し、互いが確認し合う機会だと彼女達は考えています。糸、布、紙など、各々の素材や技法による、壁面作品を主体とした今展。女性として多岐な立場で活動している彼女達の表現には、澄み切った空気感の中に、本能的な暖かさと、時に強さを感じる事ができます。同時に、数10年にわたるそれぞれの活動の歩みと、この7年間の関わりが、制作過程で何らかの影響をもたらし、新たなメッセージを投げかけてくれると信じております。
 皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

いりや画廊学芸員 園浦 眞佐子


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作家略歴

雨山智子
1979〜 文化女子大学卒業後、個展(6回)、グループ展(多数)出品。   
1990  空間におけるパブリックアートの制作を開始。
2006  玉川高島屋ショッピングセンター南館1階プラザ作品制作(1年間展示) 
2017   雨山智子作品展「祈りのことば−水月花」(いりや画廊)
新制作協会会員 日本建築美術工芸協会会員


片岡葉子   
1974  女子美術大学産業デザイン科工芸専攻卒業
2005  MINIARTEXTIL COMO-Premio Mantero受賞(イタリア)
2013  14thInternational Triennial of Tapestry-Honary Prize受賞(ポーランド)
2015   Fiber Arts Ⅶ-Best of Show受賞(U.S.A.)
個展、グループ展、海外展出品多数   新制作協会、JTC会員

菊池加代子
1984  多摩美術大学染織デザイン科 卒業
2001  日本クラフト展 優秀賞(銀座松屋他)
2004  11th International Triennial of Tapestry, Lodz 銅賞(ポーランド ウッヂ)
 2001 2005 2007 2008 2010 2017個展  グループ展多数
 長岡造形大学教授

山口和加子  
1977  共立女子大学 家政学部 生活美術学科卒業
1990〜 吉田淳子同制作で作品発表
    二人展・グループ展(ワコール銀座アートスペース・千疋屋ギャラリー等)
新制作展・TEXTIL 05 KAUNAS ART BIENNIL・ミニアートテキスタイルコモ等入選
新制作協会会員 共同制作以外に個人でも作品制作

吉田淳子
1978  文化女子短期大学部生活造形科卒業
1990~ 山口和加子共同制作
二人展・グループ展(ワコール銀座アートスペース・千疋屋ギャラリー等)
新制作展・TEXTIL 05 KAUNAS ART BIENNIL・ミニアートテキスタイルコモ等入選
新制作協会会員



 

「RECONSIDER 再考 Ⅳ」 

2018年3月11日(日)-17日(土)

初日/13:00-18:00

12日-16日 /11:30-19:30(最終日-16:00)

レセプション / 2018年3月11日(日)15:00-

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