宮島 義清 展
「MOANの森 II」
2019年6月10日 - 6月22日(日休)
11時30分 〜 19時30分 (最終日16時)
レセプション:6月15日17時〜
「MOAN」とは、宮島氏が作品を制作する北海道標津郡中標津町近くの景勝地とその周辺の森を意味し、中心となるモアン山は、その独特な形から日本のエアーズロックと呼ばれる、自然に満ちた道東の象徴です。この場所で、毎年数ヶ月間の制作滞在を繰り返し、その度に厳しい大自然の生命力に感銘を受ける宮島。長年、この大地を舞台のイメージとし“森の多様性と再生のエネルギー”をテーマに作品を発表しています。
流木や、やむを得ず伐採された楡、タモ、エゾマツ、ナラ。そして時には、彫刻に適さないと言われる素材に対しても、試行錯誤を繰り返します。この作業は宮島にとっての自然との共存であり、そして各々の特性に対する尊敬と感謝の念を再確認する作業ともいえます。
2017年より北海道と並行して茨城での制作も始めました。今展では、提供された茨城・水戸の木材(樫、桜)と、北海道中標津の農場から支援を得て敷地内で自ら伐採したカラマツで制作した作品を展示いたします。荒削りでありながらも重量感をともなった力強い作品は、まるで大地に根着く生命体として新たなエネルギーを感じさせてくれることでしょう。
皆様のお越しを心よりおまちしております。
いりや画廊学芸員 園浦眞佐子
宮島義清 略歴
東京芸術大学彫刻科卒業、同大学院美術教育専攻終了
日本芸術メダル協会会員
1997〜
北海道知床標津町古多糠の小学校跡地にて(~2010)、同町支援の下、現地での制作活動を開始。以後毎年、道東の標津郡にて、木彫制作、野外展示などの活動を展開。
2005〜
中標津町俣落の佐伯農場内ギャラリー倉庫での制作・展示も始める。同農場・倉庫
ギャラリーにおいて巨大な牧草ロールを使用した作品「連続する世界」が常設展示。
2017
茨城県水戸市の造園業者フクイガーデンより資材提供のもと、敷地内で制作開始。
主な個展
2015・2017・2019 いりや画廊/東京
2010・2015 オモテマント/茨城
2010 東一条ギャラリー/北海道
2005 ポルトリブレ/東京・ギャラリー倉庫/北海道(06,07,16)
2004 ギャラリーGAN/東京
2004・2016 ミミール・アートスペース/長野
2001 イズミヤ・アートスペース/千葉
1997 ギャラリー52・東京飯田橋(02)
1992 コバヤシ画廊/東京(94,95,99)
グループ展
2018 二人展「カラマツの世界」(その他、多数)
パブリックコレクション・常設展示など
2018 「風のトルソー」(ニレ材)/北海道中標津
2017 「始まりの世界」(御影石・枕木など)/ 北海道中標津
2013 「大地を歩く人」(鉄)北根室ランチウェイ開通記念/北海道2016
2013 「MOAN」(木・ガラスなど) 北海道中標津
2009 「連続する世界」(牧草ロール、木) ギャラリー倉庫・常設展示/北海道
2006 「ニケ No.1」(木彫)/ 北海道標津町
2003 「抉り出された形No.5」(木彫)/ 北海道標津町
1998 「女」(ブロンズ) / 北海道標津町