アキタマイ 展
- Instant form - [脆さ/瞬間/残せないもの]
2020年7月29日(水)から8月8日(土)日曜開
11時30分〜19時30分(日曜17時・最終日16時)
2013年の開廊以来、美術家アキタマイは「お披露目」「面-おもて-」『Wunderkammer(ヴンダーカンマー)−不思議の部屋−』『装置』『或る国の物語』そして「昭和五十四年九月一日の覚書」など、毎回様々なテーマや媒体でアキタ特有の世界を表現しています。
新たな常識が通常となりつつある昨今、アキタは今までの固定観念を解放することが、自身の新たな美術発信に繋がっていくのではないかと考えました。
実物としての美術を、音楽のライブに寧ろ近いとも言える瞬間的なパフォーマンスとしての可能性を追求したいと考え、今展のタイトル「Instant form (すぐに出来上がる形)」が生まれました。今展覧会では自由で脆くありながらも、ある瞬間に現れた形の一場面を表現したいとの思いから、アキタの初めての試みである紙立体作品を中心に展示いたします。それはその瞬間にしか遭遇することができないという脆さ、自由であるが故の、価値を感じる人がいなければただのゴミとなる危うさもあります。しかし、あえて作り込まずに、モチーフそのものを表現するには、観察力、特要素の特徴を選択する能力、そしてミニマムな表現力が必要です。会場に散らばる幾つもの紙から何が見えてくるのでしょうか。 皆様のお越しを心よりお待ちしております。
アキタマイ
1979年東京都台東区生まれ
2004年多摩美術大学美術学部工芸学科卒業
主に個展や、デザイナー土肥五百莉とのアートユニットmiet a(ミエタ)による二人展等で『どんな気持ちの時に観ても、その人なりの感じ方ができる隙間のある作品』にすることをいつも心に、立体からイラストまで自由な表現で制作活動を続けるとともに、寺院の納骨棚扉絵や仏具の絵付用下絵、CDジャケットやグッズのアートワーク、ロゴマーク等のイラスト・デザインの仕事をフリーランスで手掛けている。