原 透 展
「切光」
2020年11月9日から11月21日(日曜休)
11時30分〜19時30分(最終日16時)
※日曜休廊
「切光」とは中国語で「切り尽くす」という意味があります。日本においては切る行為自体と道具、そして切られたもの全てが、美術、建築、食、武道など多方面に渡り、民族的な意味を持つまでに昇華されてきました。日本刀に代表される刃物はその機能を超え、切る事への強い拘りを象徴する重要な日本文化となっています。原は、その精神性に強い共感と魅力を感じています。
「切光」シリーズは、切ることができない時間や空間、そして光などを切断するイメージを形にしています。切断用具として紀元前より用いられていた石を素材とし、鋭角な三角形を造形的に用いることで、視覚的な不安定感を強調し、切るという行為に内在する、潜在的な危うさ が表現されています。
今個展では大型作品を含む石彫作品と「切光」に関連したドローイング10点を出品予定です。石とドローイングがコラボレーションした空間をご覧頂ければと思います。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
いりや画廊 園浦 眞佐子
原 透
1987 東京造形大学研究生修了
1990 文化庁芸術家国内研修員
□受賞・コンクール
国展:1984、’87 新海賞;’85 新人賞;’90 会友優作賞、会員推挙
1993 TAMAライフ21国際野外彫刻展(東京)
2000 淡路夢舞台国際石彫コンクール・シンポジウム2000入賞(兵庫)
2003 秋田県立武道館モニュメントコンペ入賞(秋田)
2006 芝浦アイランド彫刻コンクール CAPE特別賞 受賞(東京)
2008 第35回長野市野外彫刻賞 受賞(長野)
2011 第24回UBEビエンナ-レ(山口県 宇部市)
2012 第12回KAZIMA彫刻コンクール(東京)
2013 第10回風の芸術展 協賛賞受賞(鹿児島県枕崎市)
2015 日本芸術センター第5回彫刻コンクール 審査員賞
2018 第15回特別記念KAJIMA彫刻コンクール(東京)
2020 第16回KAJIMA彫刻コンクール(東京)
□個展
かねこあーとギャラリー(2001)
高島屋 日本橋店(2008)
yyギャラリー(2012)
いりや画廊(2016、2018)
東京芸術センター(2017)
川越市立美術館(2019)
東京ガーデンテラス紀尾井町 総合企画 いりや画廊(2020)
□平面作品展
2013 第3回「ドローイングとは何か」展<準大賞>
原 透・西山溜依 二人展(ギャルリー志門)
2014 第4回「天の果実」原 透展(ギャルリー志門)
□彫刻シンポジウム
盛岡(1990)
八王子(1995)
大田原市・那須野が原(2002)
十日町(2013)
□パブリックコレクション
東京都〈葛飾区、八王子市、清瀬市〉
栃木県〈大田原市、矢板市〉兵庫県〈神戸市、淡路島〉
神奈川県<秦野市、厚木市>
秋田県〈秋田市〉
長野県〈長野市〉
鹿児島県〈枕崎市〉
新潟県(十日町市)
現在:国画会会員 日本美術家連盟会員