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久野 彩子 個展  – TRANSITION –

2022年1月10日(月)から1月22日(土)

​11時30分〜19時30分(最終日16時/日曜休廊)

久野彩子2022.jpg

久野彩子はロストワックス精密鋳造技法を主に、シルバーや真鍮、ブロンズ等の金属パーツで、密集した都市風景を俯瞰的な構図で表現しています。久野にとって都市風景とは静かにうごめきながら増殖する生命体のようなものであり、人間の心を反映した魅力的な存在です。ここで生み出される現代社会の混沌とした様相、創造と破壊、そして再構築、くり返される行為の儚さや脆さから生み出される新たな力強さや希望などを未来へのエネルギーと捉え、創造物の輪郭や面の形体の要素を切り取り形にします。ロストワックス精密鋳造技法を主体にすることで、繊細で質感を備えた複雑な形状のパーツが出来上がります。それらをコンクリートや樹脂等、日常よく目にする金属以外の素材と組み合わせながら新たな表現を模索いたします。それらを組み立てることで出来上がった作品は、独立した別宇宙のようなs立ち入ることができない不思議な空間です。新型コロナウイルス感染症の流行によって、当たり前だったことがでそうでなくなるという中での制作は、久野にとって今までと全く違う一面を見た機会でもあり、これをきっかけに様々な思いや新たな気づきがあったと語ります。開画廊10周年の年を迎える2022年最初の展覧会です。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

いりや画廊学芸員 園浦眞佐子

久野 彩子 Ayako Kuno

2008 武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科 金工専攻 卒業

2010 東京芸術大学大学院美術研究科工芸専攻(鋳金)修士課程 修了

[主な活動経歴]

2021

- 個展「reconstruction」(日本橋髙島屋 美術画廊X)

- 2021 ART TAICHUNG (台湾)

- 特別展「金属工芸2021」(金沢市立安江金箔工芸館)

- 個展「Rebirth」(ジルダールギャラリー)

- 奥能登国際芸術祭2020+ スズ・シアター・ミュージアム「光の方舟」プロジェクトメンバーとして参加

- 企画展「電線絵画展-小林清親から山口晃まで-」(練馬区立美術館)

 

2020 

- 2人展「都市の輪郭」(日本橋髙島屋 美術画廊X / 新宿髙島屋 美術画廊)

- 2人展(ジルダールギャラリー)

- 2020 ART TAICHUNG (台湾)

- 個展「line」(アートフロントギャラリー)

 

2019

- アペルト11「都市のメタモルフォーゼ」(金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム)

- 個展「transform」(伊勢丹新宿店アートギャラリー)

 

2018

- 特別展「金属工芸」(金沢市立安江金箔工芸館)

- 個展「transform」(いりや画廊)

[主な受賞

2014

- SICF15オーディエンス賞

 

2016

- Art in the Office 2016 CCC AWARDS展入選

- SHIBUYA AWARDS 2016大賞

2017

- 公募展「2017金沢・世界工芸コンペティション」入選

- 公募展「第9回佐野ルネッサンス鋳金展」奨励賞

2021

- 第3回公募 アートハウスおやべ現代造形展入選

 

パブリックコレクション

金沢21世紀美術館

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