アキタマイ 個展
帰 ki - e 依 [帰るところ / 依どころ]
7月26日(水)〜8月5日(土)
11時30分〜19時30分
土曜:17時30分|日曜:17時|最終日:16時
今回のタイトルは『帰依(ki-e)』(サブタイトル:[帰るところ/依りどころ])です。「帰依」は仏教用語であり、[優れたもの(仏や釈迦の教え等)に自己の心身を捧げ信順する事・絶対の信を持って依り所とする事]という意味があります。なぜ、今展覧会のタイトルとしてこの言葉を選んだのか…去年の展示で「どうして岩の裏が馬になっているの?」と何回か質問を受け、後日、以前ある事柄について両親と泣きながら話し合いをした時に鼻をかんで、丸めて置いておいたティッシュが馬の神様に見えて、こんな丸めただけのクシャクシャなティッシュでも馬の神様に見えるんだなと思ったことをふと思いだしました。この事がなかったら馬をモチーフに紙で造形なんて試みなかったな、そう思い、今回は紙でただ馬(の神様)を作ろうと決意したその気持ちが『帰』『依』それぞれの文字に『原点回帰』『作る事が自分の依り所』という意味でシンクロしていると感じ、今タイトルとしました。「帰依」本来の意味に沿った「作る事(今現在紙を素材に馬を作る事)に自己の心身を捧げ信順する / 絶対の信を持って依り所とする」という置き換えも、今の自分にしっくりきていると思っています。暑い時期ではありますが、一人でも多くの方にご覧頂けたらうれしいです。
アキタマイ MAI AKITA
1979年 東京都台東区生まれ
2004年 多摩美術大学美術学部工芸学科卒業
主に個展や、デザイナー土肥五百莉とのアートユニットmiet a(ミエタ)による二人展等で『どんな気持ちの時に観ても、その人なりの感じ方ができる隙間のある作品』にすることをいつも心に、立体からイラストまで自由な表現で制作活動を続けるとともに、寺院の納骨棚扉絵や仏具の絵付用下絵、CDジャケットやグッズのアートワーク、ロゴマーク等のイラスト・デザインの仕事をフリーランスで手掛けている。