大金 晶子展
春立つ牀棺 - ハルタツダイカン
2023年1月30日(月)〜2月4日(土)
11時30分〜19時30分(最終日16時)
美術家大金晶子は森羅万象をテーマに、近年続く命の喪失への鎮魂と平和への願いを込めた立体インスタレーションをフェルトと繭毛羽、絹を素材に展示致します。森羅万象とは、あらゆる現象、宇宙に存在する一切のもの。黒と白で表現される現世と来世、この二つの世の間で繰り広げられる魂の浮遊と地上生物のエネルギー、これらは季節の秩序から生み出され、再び生命の誕生を促します。四季をとりまく私たち日本人には誕生・生命存続に関してのさまざまな慣習を受け継いでいます。邪気を払う習慣や言葉があります。『牀棺:ダイカン』は邪気を払う習慣の造語で、一番寒いこの時期、魂の弔いとして使われている日本独自の言葉です。大寒・節分・立春を含む今開催期間は春の序章として、大金は慣習をこれからも受け継ぎながら、現在の状況の中に生命の明るい兆しや息吹を探り出し、それを皆で共有したいとの思いから、 今回の空間作りを考えています。また打楽器奏者・即興演奏家 : 永田 知砂子氏の奏でる波紋音をBGMとして使い、作品との調和空間も試みます。(波紋音(はもん)とは、造形作家・斉藤鉄平が水琴窟に触発され生み出したオリジナル作品で、鉄を鍛金して作ったスリット・ドラムです)
いりや画廊学芸員 園浦眞佐子
大金 晶子 AKIKO OOGANE
女子美術短期大学専攻科修了
2015・2017・2019 個展 / Gallery Concept 21
2016・2018・2020・2023 個展 / いりや画廊
2020 / ギャラリー蚕室
[その他グループ展出品]
2007〜2023
- 春日大社/春日祭における 真綿「禄」の復元制作奉納
2010
- 東大寺/光明皇后1250年御遠忌法要における 真綿「禄」の復元制作奉納
2024
- 東大寺/良弁僧正1250年御遠忌法要における 真綿「禄」の復元制作奉納(10月予定)
現在女子美術大学・短期大学部 非常勤講師
<2023年出品予定>
[個展]
7/20-7/23 7/27-7/30
- 西荻窪 / ギャラリー蚕室
[グループ展]
2/7-2/12 : 京都/境町画廊+ギャラリーヒルゲイト
2/24-2/28 : 横浜外交官の家
4/18-4/26 : 四谷/ランプ坂ギャラリー