鈴木 純子 - 四つの胃 –
2023年3月13日(月)〜18日(土)
11時30分〜19時30分[最終日16時]
2019年に制作した“なめとこ山の熊”は、餌を求める熊によるトウモロコシの畑荒らしを題材とし、近作の “polar bear”(2021年制作)は北極の氷減少で危機的状況にある北極熊を取り上げ、そして展示にたびたび使われる世界農薬使用量問題上位の使用済みのコーヒーフィルターの存在、美術家 鈴木純子は「人と繊維」「繊維と造形」「造形と人」をテーマに作品を通して社会における様々な問題を視覚化することで分かりやすく提起しています。
今個展でのモチーフは、牛や羊など四つの胃を持つ反芻動物です。牛のゲップに含まれるメタンの温室効果ガスは、地球温暖化の原因の一つとされています。しかし人間にとっては乳製品、食肉、皮革と身近です。また羊からは暖かなウールが産まれます。アルパカ、ラクダ、カシミアも同様に天然繊維として私たちの生活を豊かにしてくれています。
素材としての繊維に対する私たちの思い、それは人間の価値観からをもとに様々な社会問題として取扱わる場合もあり、またそれも時代の変化と共に多様化しています。近年の制作では、人間からではなく素材から感じる様々なメッセージを感じて頂きたいと思います。
鈴木 純子
鈴木 純子 JUNKO SUZUK
武蔵野美術大学大学院修了
2009年〜'12.3 京都精華大学特任講師
2013年〜 武蔵野美術大学准教授
[個展]
2022年
- 人と繊維と - 鈴木純子展 網走市立美術館(北海道)
2021年
- SUZUKI JUNKO - なめとこ山の熊 - Steps Gallery(東京)
2008年
- Junko SUZUKI solo Exhibition New Moment Gallery(セルビア・ベオグラード)
2010年
- 鈴木純子展/ギャラリーマロニエ gallery4(京都)
2009年
- 鈴木純子展/千疋屋ギャラリー(東京)
2008年
- Junko SUZUKI solo Exhibition New Moment Gallery(セルビア・ベオグラード)
[グループ展]
2022年
- 8人のモノトーン/田中一村記念美術館 企画展示室(奄美大島)
- セルビア・日本友好140周年記念展7+7 Steps Gallery(東京)
- 盆景展/ギャラリーマロニエ gallery4(京都)
2021年
- FAVORITE2021/Steps Gallery(東京)
2019年
- A SHERE OF A FUTURE/中国鉱業大学図書館(中国・北京)
2018年
- 第11回国際絞り会議企画国際展 融合と進化 多摩美術大学美術館(東京)
2017年
- 中日国交正常化45周年&香港返還20周年記念 日本現代アートとの対話展 中国文化センター(東京)
2016年
- The Gift Project Exhibition(イギリス・イングランドミドルズブラ、ウクライナ・ヘルソン)
- 3rd Hangzhou Triennial of Fiber Art – Weaving & We 浙江美術館 (中国・杭州)
2015年
- Japan & Chiapas art exchange exhibition 2015 ハイネサビネス美術館(メキシコ・チアパス)
2012年
- Luminous/Japan - Ukraine Textile Art Exchange Exhibition(東京、ウクライナ・ヘルソン)
2011年
- THE NATURE SPIRT Arte Textil Contemporáneo Japonés(スペイン・サラマンカ)