寺本幸弥 彫刻展
福岡 - 東京
8月7日(月)〜19日(土)
11時30分〜19時30分[日曜休廊]
土曜・祭日:17時30分|最終日:16時
画竜点睛を欠くという言葉がある。
寺本幸弥君の彫刻、それは一見すると不完全な人体像のフォルムを呈しているが、その言葉は微塵も当てはまらないことに誰もが気が付く筈である。私は、むしろ最近の具象彫刻とは一線を画するものであるように思えてくる。例えば、力強い空洞化された人体のフォルムの中に、繊細な彩色の施された和紙を貼り込むことにより完成度を高められているのだが、それで完結するのではなく、その先に展開できる可能性を感じさせるものが存在しているのである。私は九州に赴任した当初、その地で遭遇した彼の作品を目の当たりにして、それまで経験したことのない強い衝撃を受けたのであった。今後、彼の作品がどうのような変化を辿るのか、私は期待を持って見守っていきたいと思う。
彫刻家 前田 哲明
寺本 幸弥 SACHIYA TERAMOTO
1997年 福岡県に生まれる
2020年 九州産業大学芸術学部 卒業
2018年
- 第74回福岡県美術展覧会 入選/福岡県立美術館
2019年
- 第75回福岡県美術展覧会 福岡県知事賞/福岡県立美術館
2020年
- 九州産業大学芸術学部卒業制作展 優秀賞/九州産業大学
- 第51回福岡市美術展 福岡市長賞/福岡市美術館
- 第28回アジア美術家連盟日本委員会展 出品/福岡アジア美術館
- 九州芸文館art&craft2020 招待出品/九州芸文館
- 第75回 南日本美術展 JAL賞/鹿児島市立美術館
2021年
- 第52回福岡市美術展 招待出品/福岡市美術館
- 九州芸文館アーティスト・イン・レジデンス2020 参加/九州芸文館
- 第29回アジア国際美術展 出品/九州芸文館
- 第76回福岡県美術展覧会 福岡県知事賞/福岡県立美術館
- うみなか自然とアート展 入選/海の中道海浜公園
- 第76回南日本美術展 海童賞・立体部門優秀賞/鹿児島市立美術館
2022年
- 船小屋トリエンナーレ2021 九州芸文館大賞/九州芸文館
- #4いりやKOUBO 入選/いりや画廊