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関 玄達

雲のうえに

 

3月10日(月)~22日(土)​

11時30分〜19時00分[日曜休廊]

土曜・祝日:17時30分まで|最終日:15時まで

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時間と空間、空想と現実、存在と不在——私たちが当たり前のように認識しているものの境界は意外とあやふやではっきりとした輪郭を持たない。形あるものも、その意味や価値は流動的でひとつの決まった答えがあるわけではない。作品もまた、見る人の解釈によって変化し新たな意味を生み出していく。

 

 イメージとは、形を持たない空白のようなものだ。それは見る人の心によって埋められ無限に変化する。雲が風に流されて姿を変えていくように、作品も鑑賞者の想像の中で自由にかたちを変え、固定された意味を持たないまま揺れ動く。

 

 何が重要で何がそうでないのかも、はっきり決める必要はない。むしろ、その曖昧さの中にこそ考える余地や楽しさがある。決まった答えを求めるのではなく、はっきりしないままに感じそこにある自由を楽しんでほしいと思う。

 

確かなものと不確かなものの間で揺れ動く、その感覚こそが創造なのかもしれない。

関玄達

関 玄達 GENTATSU SEKI 


1965 東京都生まれ

1992 東京藝術大学美術学部デザイン科卒業
1994 東京藝術大学大学院美術研究科構成デザイン専攻修了
     サントリー美術館大賞展 入選(買上げ)(サントリー美術館/東京都港区)
1995 大阪大学 モニュメント設置(大阪府吹田市)
1999 IS ビル モニュメント設置(東京都品川区)
2002 第6回大分アジア彫刻展・マケット展(朝倉文夫記念館/大分県豊後大野市)
2014 第13回KAJIMA彫刻コンクール 入選(東京都港区)
2019 第28回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展) 山口県立美術館賞(山口県宇部市)
2022 第17回KAJIMA彫刻コンクール 銅賞(東京都港区)

2024 第30回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展) 島根県立石見美術館賞(山口県宇部市)

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