第4回いりやKOUBO受賞者プロフィール
いりや大賞
大井 真希
1995年
富山県八尾町生まれ
2017年
多摩美術大学 美術学部 工芸学科 陶専攻卒業
2019年
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士前期課程 芸術専攻 クラフト領域修了
受賞コメント
この度は第4回いりやKOUBOにて大賞を賜り、誠にありがとうございます。陶という素材と向き合う中で、何度も立ち止まり、自分に問いかけ試行錯誤してきました。これまで御指導いただいた先生方、制作を支えてくださった皆様に心から感謝申し上げます。今回の受賞を励みとし、多くの方に支えられ、創作を続けられている幸せを噛みしめつつ一層努力して参ります。
略歴
[個展]
2019年 いりや画廊 / 入谷
2022年 EARTH+GALLERY / 木場
[グループ展]
2019年 「豪農の館 内山邸ー現代アートとの出会い展Ⅱー」富山県民会館分館 豪農の館 内山邸 / 富山県富山市
2021年 「暮らしのなかの陶」展 矢中の杜 / 茨城県つくば市
2022年 つくばアートサイクルプロジェクト2020-2021「アントロポセン-分岐点を超えた景色」 桜民家園 / 茨城県つくば市
[その他]
2018年 第54回神奈川県美術展 / 県立近代美術館賞(神奈川県立近代美術館 収蔵)
2019年 平成30年度 博士前期課程芸術専攻修了作品 / 茗渓会賞(筑波大学 収蔵)
通常の制作にあたりコンセプト・説明など
故郷の風土に宿る、風、舞、自然の脈動から創作のヒントを得ました。人がかたちに対して心を動かされる時、人と対象物との間では確かに、何らかの "交感" が行われているように思います。そして陶という素材と長い時間をかけて対話し "交感" し合う中で思いがけないかたちが生まれ始めました。その尊い瞬間に出会いたくて、そこに、自分の中で脈動しているものの本質を探るヒントがあると信じて、今日もまた形と向き合います。
「Flowing Shape 2022-3 」素材:陶 /H63×D44×W51
「Flowing Shape 2022-2 」素材:陶 /H66×D37×W40
「Kodama2021-1」素材:陶 /H40×D22×W43
準大賞
森本 諒子
1993年
兵庫県生まれ
2016年
東北芸術工科大学彫刻コース 卒業
2018年
東北芸術工科大学 彫刻専攻 修了
現在 東北芸術工科大学 勤務
受賞コメント
この度は準大賞を受賞することが出来て大変嬉しく思います。石彫制作は黙々と石と向き合う日々なのでこのような評価を頂けたことは制作においてとても励みになります。この喜びを胸に今後も彫刻表現について探究し制作に精進していきます。
略歴
2022年 グループ展「層vol.6」 / ギャラリーストークス(東京)
2020年 「RESA展」/ 創英ギャラリー(東京)
2016年 石彫シンポジウム「のみぎりズム」参加(岡山)
2015年 二科展 第100回記念賞 受賞 / 国立新美術館(東京)
通常の制作にあたりコンセプト・説明など
壮大な自然の中で生きている生物の姿は美しい。触れることのできないその存在に少しでも近づきたいと願い、形態を石で表す。そうやって出来た石の生物を提示することで、その場所が現代の日常からは少し異なる何か特別な空間になるように表現をしている。大地の一部である石は、人間には計り知れない時間を内包している。その石に新たな形を与える石彫はゆっくりと変化する自然のさまを体現している。
「鷺-wind-」/ 2021 / 素材:伊達冠石
H20×W20×D20(cm)
「啓蟄」/ 2021 / 素材:閃緑岩
H15×W21×D10(cm)
「眠る白鳥」/ 2019 / 素材:伊達冠石
H30×W45×D25(cm)
準大賞
千葉 洸里
1996年
東京都生まれ
2019年
多摩美術大学 美術学部 工芸学科 陶専攻 卒業
2021年
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士前期課程 芸術専攻 クラフト領域 修了
受賞コメント
この度は準大賞に選出していただき誠に感謝いたします。受賞に際し、いりや画廊様、審査員の皆様、作品を見て下さった方々から、様々な意見をいただくことができ、大変光栄に思います。自身の作品が認められたことに対して純粋な喜びと安堵の気持ちが折り混ざり、これに満足することなくさらに邁進しようと感じました。
略歴
2019年 AAC2020学生立体アートコンペティション 入選
2020年 千葉洸里・山田千裕 二人展 / ギャラリーマルヒ
2021年 令和2年度 筑波大学大学院 博士前期課程 芸術専攻 優秀作品賞 受賞
通常の制作にあたりコンセプト・説明など
ドローイングの線をもとにした陶の作品を制作しています。線を土で造形する過程において、紙に描かれた線に存在していたスピード感や軽快さは失われていきます。 しかしながら、土を積む手の運動は線を少しずつ空間的なものへと変化させます。それは新たな線を生み出すための軌跡のように感じられます。描いた線が私の手と土によって立体となり、確かな存在になることを目指しています。
「ceramic drawing-2」/ 2020 / 素材:陶
W250×D200×H280
「drawing」/ 2019 / 素材:陶
W490×D400×H420
「ceramic redrawing」/ 2021 / 素材:陶
W600×D500×H960
原武典特別賞
川野 昌通
1995年
大阪府生まれ
2018年
大阪芸術大学芸術学部工芸学科金属工芸専攻 卒業
2020年
金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科彫刻専攻 修了
2021年
金沢美術工芸大学研究生
2021年4月~現在
淡路島のアートスペース (一社)IKUHART企画に携わり、淡路を拠点に活動
受賞コメント
私はいりやKOUBOの第1回目から同世代の作家たちがどのような作品をつくり、どのような展示をしているのか、その動向を確認し、刺激をもらってきました。そんないりやKOUBOで受賞させていただき大変うれしく思います。この受賞を機に更なるステップアップができるよう、これからも精進してまいります。
略歴
[個展]
2020年 「徴表」/ ギャルリー東京ユマニテbis (東京)
2021年 「境界の境界線」/ 金生丸倉庫 (兵庫)
[主なグループ展示]
2020年8月 「日仏現代美術世界展」/ 国立新美術館 (東京)
2020年11月 「TAMA VIVANT Ⅱ 2020」/ 多摩美術大学八王子キャンパス(東京)
通常の制作にあたりコンセプト・説明など
人は温度や空気中の物質の揺らぎを知覚することによって空間を捉えているのではないか。このような知覚を素材や造形によってより誘発するような、人とものの関係をつくりたい。
「境界線」 / 素材:鉄
H1500×W350×D350
「徴表‐5」 / 素材:鉄
H4400×W700×D700
「徴表‐2」/ 素材:鉄
H2000×W700×D350