top of page

第5回いりやKOUBO結果発表

いりや大賞

高松威

林遼

​原武典特別賞

準大賞

藤田野々 坂本絢佳

入選

結城亮  渡邉陽菜樹

山村榛菜  平山真也

くどうゆうだい  平松朋子

巾崎知佳  竹本悠大郎

若栗由京  高田文

総 評

8月20日15時より審査が開始いたしました。8名の審査委員の方々一堂が各作品を一緒に鑑賞し、お互いの疑問や考えを言葉にし、それを皆で解いていくという方法で、審査は進められていきました。
「新たなる旅路」は多様性の時代と言われる現代社会の中で、制作において様々な意味合いや方向性につながるのではないかとの思いから今回のテーマなりました。8名の審査委員の方々には審査でありながらも作品を通して様々な感情や思いとなりました。以下一部ではありますがご紹介させていただきます。


・物語が先か、ものが先か?自分はどちらの作家となろうとしているのかをもう一度考えてみてください。
・欲しいと思える作品に高い点を入れています。
・模索する方向性が多様に見えますが、どこか枠に囚われている印象でもありました。
・見せるテクニック・・作品と台座の関係、ライティング等も意識すること。
・大変な今を感じました。「新たなる旅路」はまだ先なのですね。
・その“場”としていりや画廊は大切な役割を若い作家たちに与え続けてもらいたい
・「漠然とした不安」「自身の無さ」を感じた。


主催画廊として、若手の皆様がいりやKOUBOを発表と評価の場として選んでいただけた事、そのために準備制作をしていただけたことが大変嬉しく、心よりお礼を申し上げます。制作をしてそれを誰かに見てもらう事、それが作家として一番大事なことであり、皆さんの今回の勇気が今後の活動の励みになっていただきたいと思っております。

いりや画廊 園浦眞佐子

いりや大賞

高松威_大賞.jpg

高松 威

作品名 :「 リフレクト・コンポジション 」 素材:鉄

作品コンセプト

本作は鉄の板を手で曲げ、等身大の造形に有限化されるパーツを溶接で 形と形が弾かれるように構成した。造形が弾かれ反射することで形に予 想できない可能性を予感する。ロザリンド・クラウスはメディウムの常 識的な約束事を崩すことで新しさを発明できると論じた。道具を捨てる ことで鉄の約束事を崩し、造形を形の外側に弾くことで量感(彫刻の約束事)を回避する。この撞着的な仕方が造形の「新たなる旅路」を灰めかし てくれる。

審査員コメント

大賞作品は審査単純な形でありながら、影による隠と陽の対比、また造形的にどの角度から見ても美しい作品でした。造形性・テーマ性・そして完成度の三つの項目で大変高い点数を獲得しています。是非大型作品として見てみたい作品として高く評価されました。

​原武典特別賞(準大賞)

林遼_原武典賞.jpg

林 遼

作品名 :「 出会いも別れも 」 素材:御影石、鋳造ガラス

作品コンセプト

出会いも別れも繰り返して変化していく。 影響を受けて影響を与えて続いていく。 異なるもの同士がぶつかって姿を変えてまた流れていく。 そんな当たり前をイメージして制作した。

審査員コメント

ガラスの滑らかさとエッジの効いた石を素材としたこの作品は,その技法と造形性、そしてスケッチの有無などに関して多くの質問が出ていました。二種の異素材のバランスの良さも高く評価され特に造形性と完成度で大変高く評価されていました。

準大賞

坂本絢佳_準大賞.jpg

藤田 野々

作品名 :「 fort 」 素材:樟/鉄

作品コンセプト

​今までの自分と、これからの何が起こるかわからない未来を見ようとする自分を作りました。「新たなる旅路」と聞いた時に新しく道を開くという行為は、過去生きてきた自分自身がいてこそ成り立つものではいのだろうかと思いました。下の私たちは一番上にいる今の自分を支えようとしています。私はいつも内に篭りがちで自分のコンプレックスや容姿を隠しバリケードを貼っています。この作品は身を守り遠くを見通す私だけの砦です。

審査員コメント

このトーテンポールを想像する木彫作品は、特にそのテーマ性の高さから準大賞に選ばれた作品です。作者の思いが形と色で伝わる作品でした。不安さや不確実さはもちろんですが今回のテーマを前向きに捉えた数少ない作品ではないでしょうか。

坂本 絢佳

作品名 :「 Continues 」 素材:浮金石

作品コンセプト

​私たちは日々何かを選択しながら生きている。今夜食べるもの、明日着る服、将来住む場所、これ からの生き方など大小様々な選択に悩んで立ち止まる日々を繰り返していたら、人生の約4分の1が 過ぎた。スローで不器用な生き方しかできないが 、日々少しずつ枝葉を伸ばす観葉植物のように、 のびのびと光に向かって人生という旅路を自分らしく生きていきたい。そのような思いを込めて制作した作品である。

審査員コメント

浮金石を使ったこの作品はテーマ性・造形性・完成度全般で高い評価となりました。人と植物の共存から成り立っているような造形は今テーマにもマッチし、そして作品自体の仕上げの技術の高さが際立っていた作品です。

藤田_準大賞.jpg

​入選

結城亮_入選.jpg

結城 亮

渡辺陽菜樹_入選.jpg

渡邉 陽菜樹

山村榛菜_入選.jpg

山村 榛菜

平山真也_入選.jpg

平山 真也

工藤雄大_入選.jpg

工藤 雄大

平松朋子_入選.jpg

平松 朋子

巾崎知佳_入選.jpg

巾崎 知佳

竹本悠大郎_入選.jpg

竹本 悠大郎

若栗由京_入選.jpg

若栗 由京

高田文_入選.jpg

高田 文

bottom of page